PHP 技術の普及や技術者育成を行っている一般社団法人PHP技術者認定機構では、PHP技術者認定試験を行っています。ITスキル標準(ITSS)にも登録されており、「初級」(レベル1)、「準上級」(レベル2)、「上級」(レベル3)が登録されています。さらに、「ウィザード」があります。

ウィザード審査の特徴

初級~上級試験は客観式(多肢選択)ですが、ウィザードは、論文を提出して公開審査&投票、という手順で認定されます。

パフォーマンス、セキュリティ、フレームワーク、インターナルのいずれかの分野を選んで、論文を提出します。

ウィザード審査は無料で行われます。

提出された論文が一ヶ月間、公開されます。「PHPの発展に貢献できる知識と発想力を持つこととします。」という基準で審査し、投票を行います。

投票には、PHP技術者認定試験の初級~上級認定者が投票します。ベテランエンジニアだけでなく、これからキャリアを築いていく新米エンジニアも投票する、という特徴があります。

ウィザード認定されるためにやったこと

論文で主張したポイントは、「警告メッセージ改善」です。特定のソフトウェアに限定されないですし、PHP言語にも限定されません。もちろん、論文としては、一般性の高い内容のほうが好ましいでしょう。しかし、審査方式を考えてみると、どうでしょうか。ウィザードは、初級~上級認定者が投票して認定する仕組みです。つまり、実際にプログラミングを書いているエンジニアが投票するわけです。であれば、現場のエンジニアに興味を持ってもらう、という観点も必要だろうと考えました。そこで、PHP製ソフトウェアの中でも利用率の高いWordPressを題材に取り上げよう、と考えました。

WordPressを題材にした警告メッセージ改善、を実際に2013年の終わりにWordPressコアに提案しました。2014年4月にリリースされたWordPress3.9で、コアに取り入れられました。それから、stackoverflowでの質問回答を確認して、警告メッセージ改善した効果が出てきているようだ、と実感しました。論文にまとめ、PHP5 技術者認定ウィザード2015に申し込みました。

審査結果

可30票、不可3票、棄権8票で、合格となりました。

審査コメントには、

「実装は単純なものだが、警告メッセージでのセキュリティ改善という手法を明らかにしたこと、WordPressという世界的プロダクトへの貢献という点を評価します。 」

という意見もありました。WordPressを題材に取り上げてよかったな、と思いました。

PHP5 技術者認定ウィザード2015認定論文「警告メッセージを改善することの効果 - WordPress のwpdb::prepareメソッドにおける実践」は、アマゾンで入手できます。

記事公開日: 2016年07月01日

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