WordPress ブロックエディタは、WordPress5.0(2018年12月)から利用されています。その後も継続的に開発・機能追加が行われ、WordPress5.6(2020年12月)からAPIバージョン2が利用できます。
新しいAPIバージョンのほうが機能面で優位なのですが、一方で、後方互換性の問題が生じます。もし、WordPress5.0~5.5の利用者が多いなら、安易に切り捨てるのは難しいです。
そこで、まず、WordPressバージョンごとの利用率を調べてみました。
WordPressのバージョンごとの利用率
WordPress 公式サイトの統計データを見ると、↑の円グラフのようになっています。2021年5月11日時点では、5.6と5.7で約半分を占めているようです。
WP5.0から5.5は、30%ぐらいと思われます。WP4.9以前は、ブロックエディタ自体が未対応の古いバージョンなので、考慮しなくてよいでしょう。
APIバージョン2へ移行を決断
弊社では、APIバージョン2に移行することを決めました。もちろん、WP5.0~5.5で30%あるので、切り捨てるのは辛い面もあります。しかし、弊社がホームページ運用支援を行っている事業者様はすべてWP5.6以降にバージョンアップしていることもあり、このタイミングで移行しても良いと判断しました。
APIバージョン2で作成したプラグイン
APIバージョン2で開発した最初のプラグインは、XYM価格を表示する独自ブロックです。
↑のプラグインは、以前に作ったブロックのコードを流用しているので、古い書き方の部分もありますが、APIバージョン2のblockPropsを活用することで、HTMLの属性を設定するのが楽になりました。
const innerblockProps = useBlockProps.save( {
className: 'xymprice',
style: { fontSize: `${fontSize}px` },
'data-num': floatnum,
'data-currency': currency,
} );
↑のように、属性をあらかじめ定義しておくことで、コードの見通しが良くなりますね。
return (<span {...innerblockProps}></span>);
↑HTML部分が見やすくなりました。以前の書き方↓より見やすいですね。
<span className={ someClassName } style={ { data-num: floatnum } }></span>