まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」

読んだきっかけ

名古屋市千種区のコワーキングスペース、タスクールの蔵書に「まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」 (まんがでわかるシリーズ)」があったので読んでみました。

元になった「21世紀の資本」は、書店で見て、すごい分厚い本だな、と気後れしていたのですが、漫画で読める、ということで読んでみました。

期待した内容と実際

ピケティの主張である、「資本収益率(r) > 経済成長率(g)」については、マンガのストーリーでもしっかりと取り上げられていました。またマンガの章の終わりに解説がついているのですが、そこでも触れられていました。「(r) >(g)」は、3世紀20カ国の経済を調査した結果、得られたものだそうです。

資本収益が経済成長を上回る、ということは、資本を持っている者が資本から受ける恩益が経済成長よりも大きい、ということになります。そうすると、資本を持つ者はどんどん資本を増やす、増えた資本がさらに資本をもたらす、と、持つ者と持たざる者の差がどんどん開いていきます。

この仕組みを、マンガという形で、分かりやすく解説してくれるので、とても良かったと思います。マルクスの「資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)」が大作で、読むのは骨が折れますが、「賃銀・価格および利潤 (岩波文庫 白 124-8)」を読んでエッセンスを知る、みたいな形かもしれません。学生のときに賃金・価格および利潤を読んで、資本主義の仕組み、資本家と労働者、などについては衝撃的な印象を受けました。

予想外の収穫

マンガの後半では、「格差是正への提言」も取り上げられていました。この部分はピケティの主張自体に賛否両論があるようです。マンガを読んだ人各々が考えて、行動していかなければならない部分かもしれません。

「マンガで読む」という形式だと、どうしても元の本の一部分しか取り上げられないかな、という印象を抱いていました。もちろん元の本「21世紀の資本」と比べれば内容が薄いのは仕方ないです。しかし、「マンガで読む」という形が、手軽に手早く概要を知る、には役立つ、ということが分かりました。


読んだ後の行動

「マンガで読む」という読書形式も進めていこうと思います。

まずはマンガで読む => 興味を持てそうなら原著を読む

という方法も良さそうかなと思いました。もちろん、経済学を学んでいる学生であれば、原著の「21世紀の資本」を読むのが好ましいでしょう。しかし、現実問題として全ての本をじっくり読むわけにはいきません。なので、どの本をじっくり読むべきか、も考えなければなりません。じっくり読むべきかどうか、の判断として、まずはマンガで読む、という形は良さそうです。

本の種類
関連する読書記録

書評記事著者: 水野史土

  • ビジネスを加速するウェブサービス「マイ見積」運営
  • BMI22エンジニア

主な著書

  • WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。[第2版]
  • 徹底攻略 PHP5技術者認定[上級]試験問題集