フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

読んだきっかけ

書籍タイトルに引かれて「フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 」を読みました。

期待した内容と実際

「鮮魚のムニエル」偽装問題

少し前になりますが、高級ホテルで食品偽装が問題となりました。解凍した魚を「鮮魚」と呼称して販売していたためです。消費期限のごまかしといった、衛生上の問題ではありません。しかし、誇大広告だと言われても仕方が無いでしょう。

消費者が価格に敏感なので、コスト削減に走った、ということでしょう。最も悪いのは偽装表示したホテルだと思います。しかし、一般消費者の側も、「安ければ安いほど良い」のか、考え直さないといけないように思います。

OL向けコンビニ健康弁当は成立しない

健康志向のOLは一定割合存在するでしょう。では、コンビニでヘルシーな弁当が販売できるか、というと、現実には成り立たない。短期的に販売されたことは過去にもあったが、長続きしなかった。

  • 都会のコンビニの場合は、コンビニ以外の選択肢が多いため、健康弁当を毎日買ってくれるわけではない。
  • 田舎のコンビニの場合、コンビニ以外の選択肢は少ない。しかし、売れ筋の弁当はガッツリ系なので、健康弁当はイマイチ。

ということらしいです。「一定割合の需要はあるものの、多数派ではない」ものはコンビニの形態とは相性がよくないようです。



予想外の収穫

有機農法は地球に優しいか

有機農法というと、一般には地球に優しい、と考えやすいです。しかし、この本によると、有機農法は、土地効率が悪い(同じ面積なら、有機農法の収穫量は、化学肥料を使った場合よりも少ない)そうです。そしてそのことが、次のような問題を引き起こすそうです。

  • 農地が同じなら、食料不足の危険を高める
  • 農地を増やすために、自然破壊してしまう

ミクロな視点で見れば、有機農法は良さそうであるが、マクロな視点で見て、はたしてどうか。人口が増えていく状況で、有機農法を広めるのが正しいのかどうか。とても考えさせられる話でした。


遺伝子組み換えの問題

遺伝子組み換え作物が作られ始めています。科学的な安全性はきちんと検証しなければなりません。さらに、本書では「大企業による寡占」が取り上げられています。遺伝子組み換えには研究費用が多くかかるため、資本力のある企業だけになってしまう、というリスクです。農家は、生産した作物の種子を自分の畑に蒔くことは許されないらしいです。遺伝子組み換えが安全だとしても、この点は注意しなければなりませんね。

読んだ後の行動

物事には、様々な立場・視点から考えなければならない、と改めて認識させられませいた。「有機農法=良い」といった単純化は、時として危険だな、と思いました。

食に関しては、特にいろんな視点から見ることが大事だと思いました。

関連する読書記録
元警察の方が書いた本。現在はミステリー作家

書評記事著者: 水野史土

  • 食品通販サイト運営代行
  • BMI22エンジニア

主な著書

  • WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。
  • 徹底攻略 PHP5技術者認定[上級]試験問題集