未来食堂ができるまで

読んだきっかけ

未来食堂ができるまで」を読みました。IBM、クックパッドで働いていたエンジニアが飲食店を開いた、ということで興味を持ちました。飲食店オープンを決意してから、オープンまでの道のりが詳しく書かれていました。未来食堂は東京都千代田区にあります。神保町駅か竹橋駅が近いようです。

期待した内容と実際

事業計画書

帯に書いてありましたが、事業計画書が公開されています。飲食店が多くある中で、どのように独自性を出すのか、また収支の見込みは、どうか、など詳しく書いてあります。飲食業でなくても、この詳しい事業計画書は役立つのではないでしょうか。創業支援金(創業促進補助金)に採択されたそうです。事業を始めるにあたり、このぐらい充実した計画を立てるのが大事だ、ということかもしれません。実際、私はここまで詳細な計画を立てませんでした。自分で起業したい方は、この事業計画書に目を通すのは重要だと思いました。

不動産の調査

飲食は特にですが、場所が大きく影響します。たとえばレスキューワーク株式会社のオフィスがある八事周辺だと、駅の北側は中京大学や名城大学薬学部があるせいか、豚鯱(ラーメン)、二代目英吉家(ラーメン)、伊東屋お好み焼き)などの店があります。一方で、駅から南に行くと、レボアンテ(イタリアン)、エリタージュ(フレンチ)、ココレクト(オーガニック)などがあります。ほんの少し歩くだけで、結構違うのだな、と感じさせられました。

著者の場合は、神保町が狙いだったらしく、インターネットで検索するのはもちろんですが、それだけでなく、実際に自分の目で確認して、物件を決めたそうです。

予想外の収穫

修行のためにアルバイトで飲食店で働く話

「どういう目標があって、この店を選んだか」まで書かれていて、非常に面白かったです。飲食チェーンも個人経営の店も両方体験する、など、なるほどと思わせる内容でした。また飲食チェーンでも、サイゼリアと大戸屋ではオペレーションの方式が異なる(これは提供するサービスのポリシーが異なるからでもありますが)など、読み応えがあります。

一番乗りは500円

あつらえ、まかない、など面白い仕組みが紹介されていました。しかし、これらは既存のお店などで即導入する、というのは難しいのではないか、と思いました。そんな中、「一番乗りは500円」という仕組みは、宣伝にもなり、ランチピーク前の集客促進にもなり、面白いですね。しかも、たいていの飲食店で導入できます。500円と値下げすることに抵抗があるなら、ドリンクサービス、デザートサービス、といった形で還元しても良いかもしれません。

アイドルタイムにコーヒー無料サービス

ランチの後にコーヒー追加注文されると、売上はあがります。しかし店舗オペレーションとしては、売上以上にロスとなることもあるそうです。そのため、ランチコーヒーで追加料金を取るのではなく、運営側が余裕のある時限定でサービスにする、という方法が紹介されていました。コーヒー一杯を無料で提供する負担で、お客様が喜んでもらえるわけです。

未来食堂がワンオペだから、運営の負担を下げることが主目的のようですが、このような「会社にとって負担が少ないけれども、お客にとってお得感があるもの」が大事かなと思いました。

読んだ後の行動

自社サービスでも、「会社にとって負担が少ないけれども、お客にとってお得感があるもの」を考えていきたいです。

書評記事著者: 水野史土

  • 食品通販サイト運営代行
  • BMI22エンジニア

主な著書

  • WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。[第2版]
  • 徹底攻略 PHP5技術者認定[上級]試験問題集
本の種類
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