一歩先にいくWordPressのカスタマイズがわかる本

読んだきっかけ

一歩先にいくWordPressのカスタマイズがわかる本」(相原 知栄子、大曲 仁)を著者より頂きました。

期待した内容と実際

WordPressの基礎をマスターし、ステップアップしてオリジナルテーマを作りたい方にふさわしい本です。

WordPressでテーマを作る場合、「公式ディレクトリ掲載テーマの子テーマを作ってカスタマイズする」という方法があります。子テーマを使う方法だと、WordPress特有のお作法は公式ディレクトリ掲載テーマが面倒を見てくれるので、デザイン・レイアウトなどを自分でカスタマイズしていけばOKです。

別の方法として、「オリジナルテーマを作ってWordPress対応させる」という方法があります。HTMLやCSSの詳細まで自分でコントロールしたい、という場合は、オリジナルテーマを作るほうが適しています。しかし、オリジナルテーマを作るには、WordPress特有のお作法を深く理解する必要があります。

この本は、オリジナルテーマを作っていきます。このため書籍の内容も高度なものとなっています。この本をしっかりマスターすれば、公式ディレクトリ掲載テーマを作るために要求されるWordPressの知識・技術の多くをカバーしていると思われます。(公式ディレクトリ掲載テーマを作るには、国際化対応など、本書で扱われていない知識も要求されます。)

予想外の収穫

書籍では運用も取り上げられています。60ページぐらいと、比較的多くの紙面が運用に当てられています。バックアップだったり、URL変更だったりと、実際に運用していく上で良く出てくる内容が纏められています。ウェブサイトは作って終わりではないですから、これは嬉しいですね。この辺は、私はCMS本体の機能として実装されているのが好ましいように思いますが、現状のWordPressはそうでないので、使うなら割り切りが必要かもしれません。

読んだ後の行動

私個人は「公式ディレクトリ掲載テーマの子テーマを作ってカスタマイズする」という方法を主に採用していますし、社内でもこの方法を推奨しています。

しかし、デザインを重視しなければいけない案件であれば、「オリジナルテーマを作ってWordPress対応させる」というケースもありますから、オリジナルテーマを作る練習を、社員に行わせておいても良さそうに思いました。

本の種類
関連する読書記録
著者は「賠償上限金額を設定する」は発注側にかなり不利という主張です。たしかにその通りかもしれません。そして著者は、「賠償上限金額を設定しないほうが、ソフトウェアの品質を高められる」という意見も出しています。 一方で、賠償上限金額を設定しないのであれば、ソフトウェア開発工数が増えることも、発注側は理解しなければなりません。賠償上限金額を設定しないのであれば、たとえば動作テストについても、無理な使い方までも事前に検証しておかなければ、受注側は納品しにくくなります。

書評記事著者: 水野史土

  • 食品通販サイト運営代行
  • BMI22エンジニア

主な著書

  • WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。
  • 徹底攻略 PHP5技術者認定[上級]試験問題集